男女共同参画の推進に貢献した個人・団体・事業所を表彰する「埼玉県荻野吟子賞」の「いきいき職場部門賞」を八木建設(本庄市中央2)が受賞し、2月4日、埼玉県知事公館で表彰式が行われた。
2025年度「埼玉県荻野吟子賞」受賞者と大野元裕埼玉県知事ら
同賞は、日本初の公認女性医師で埼玉県熊谷市出身の荻野吟子の不屈の精神を受け継ぎ、男女が共に参画できる社会づくりに寄与した取り組みを顕彰するもの。
同社は、初代・八木孝三郎さんが総合建設業として1955(昭和30)年に創業。初代の妻・なかさんが2代目として1966(昭和41)年に継承し、社長として23年、その後、会長として10年務めた。長男・茂幸さん(現・会長)を経て、現在、孫の雅之さんが4代目社長を務める。
女性技術職の採用を積極的に進め、業界平均約17%とされる女性就業率に対し、2026年2月時点で36%を達成した同社。建設現場では女性用トイレの設置を進め、水の流れる音が出る装置を備えた女性用仮設トイレを導入するなど、現場環境の改善にも取り組んできた。
また、車高の高い車両を女性技術職専用とし、更衣にも対応できる仕様としたほか、未経験の女性を対象にした「建設ディレクター職」を創設。妊娠が分かった女性技術職については、現場業務から内勤へ配置転換し、産休直前まで就業できる体制を整えるなど、ライフステージに配慮した働き方を支えてきた。
こうした複数年にわたる取り組みが評価され、今回の受賞につながった。八木社長は「誰もが安心して働き続けられる職場づくりを進めることで、建設業界全体の魅力向上にもつなげたい」と期待を寄せる。