神川町は11月1日、中央公民館(神川町植竹)で「合併20周年記念式典」を開いた。
同町は2006(平成18)年1月1日、旧神川町と旧神泉村が合併して誕生した。現在の人口は1万2700人で5970世帯(2025年4月1日時点)。町の特産品は「日本なし」で、2023年の市町村別農業産出額(推計)は1.7億円と県内4位。土地利用状況は、田=6%、畑=16%、宅地=19%、山林=25%、その他=34%(2023年1月1日時点)。
式典で同町広報大使の大畠諄也さん(声楽家・オペラ歌手)が国歌と神川音頭を斉唱し、会場を盛り上げた。
桜沢晃町長は「平成から令和へ時代が移り変わり、スマートフォンの普及やAI技術の革新などにより人々の生活は大きく変化した。また価値観の多様化により一人一人がより尊重される時代へと変化している。一方で、未曾有(みぞう)の危機にひんしたコロナ禍、地球温暖化による近年の酷暑や自然災害の激甚化、頻発化など経験したことのない事態にも見舞われている」などと20年の歩みを振り返った。
同町はこれまで、地方自治、地域安全活動、社会福祉、産業、教育・文化、社会体育の各分野で功績を挙げた個人145人と28団体を表彰した。
大野元裕埼玉県知事は「(神川町は)県内有数の梨の産地としてさらなる盛り上がりを期待している。県では引き続き埼玉県農産物のポータルサイト『SAITAMAわっしょい!』を通じ、神川町の梨をPRしたい」などと話した。
同町は「安心できる子育てと生涯の学習を生かすまちづくり」「安全で快適に暮らせるまちづくり」「健康で安心に満ちたまちづくり」「活力に満ち元気に働けるまちづくり」「町民と行政が協働し希望に満ちたまちづくり」という5つの施策を柱に、「未来に向け、町がより住みやすく、活気あふれ、子どもから高齢者まで全ての人が幸せを感じられる取り組みを進める」という。