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上里でキッズフリマ×ミニ縁日 子ども店長らが接客、売り上げの一部を募金

「キッズフリマ×ミニ縁日」の売り上げの一部を募金する子ども店長ら

「キッズフリマ×ミニ縁日」の売り上げの一部を募金する子ども店長ら

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 子ども体験支援団体「つくしラボ」が8月10日、イオンタウン上里(上里町金久保)で「キッズフリマ×ミニ縁日」を開いた。地域の子ども19人が「こども店長」として9店舗を運営し、接客や販売を体験しながらお金の仕組みを学んだ。

イオンタウン上里内で行われた「キッズフリマ×ミニ縁日」特設会場

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 同団体代表の清水理恵さんは「金融教育として、仕入れや売り上げ、経費、利益の仕組みを理解し、世代間交流を通してコミュニケーション能力を高めてほしい。感謝の気持ちを持つことでホスピタリティーマインドを習得し、自分には不要でも誰かにとっての宝物になるという経験を通して、SDGsへの関心も深めてもらえれば」と期待を込める。

 会場では、使わなくなったおもちゃやサイズアウトした靴、手作りのアクセサリーやネイルチップ(つけ爪)、古着や地元野菜であるナスを販売する店が並んだ。紙で作った魚を釣り上げるコーナーや型抜き、射的、輪投げ、ボーリングなどのゲームもあり、来場した家族連れや地域住民は、地元の子どもたちが企画した店を回りながら夏休みのひとときを楽しんだ。こども店長たちは、客の年齢に合わせて説明を工夫したり、笑顔で接客したりと積極的に役割を果たしていた。

 「前回も来たが、今日も店長たち頑張ってるね。私はみんなの応援団だから」と声を掛けながら会場を回る高齢女性の姿も見られた。この日は上里町長ら町関係者も訪れ、こども店長に直接エールを送った。

 清水さんは「将来の夢がない、やりたいことがないという子どもが増えている。子ども自身のアイデアや提案をできるだけそのまま形にすることで、成功しても失敗しても大きな学びが得られる場を作りたい。実際に子どもたちは店長経験を重ねるごとに自主性や自信、行動力がついてきている」と振り返った。

 イベント終了後、施設内に設置されている「愛は地球を救う」のチャリティー募金箱の前に、こども店長を務めた19人全員が移動し、募金に参加した。保護者からは、「まだまだ小さい声だったが、自発的に『いらっしゃいませ』と言えていた」「客の年齢に合わせた接客や説明ができていて感心した」「子どもたちのたくましさや成長を見られて感動した」などの声が聞かれた。

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