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早大演劇博物館が本庄で「昭和100年演劇・映画ポスター展」

本庄早稲田の杜ミュージアム館長と早大坪内博士記念演劇博物館(エンパク)の職員ら

本庄早稲田の杜ミュージアム館長と早大坪内博士記念演劇博物館(エンパク)の職員ら

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 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(通称=エンパク)は現在、本庄早稲田の杜ミュージアム(本庄市早稲田の杜)内「早稲田大学展示室」で、企画展「昭和100年演劇・映画ポスター展」を開いている。

企画展「昭和100年演劇・映画ポスター展」の展示作品

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 同館は1928(昭和3)年、坪内逍遙の古稀(70歳)と、「シェークスピヤ全集」全40巻翻訳完成を記念して創設された。坪内逍遙は早稲田大で長く教壇に立った英文学者で、翻訳だけでなく歌舞伎劇の創作や俳優の養成などさまざまな面で近代演劇の発展に寄与したという。同館は、古今東西のあらゆる演劇の資料を集めるという坪内逍遙の理念の下、その範囲を映画やテレビなどにも広げながら、国内外の多種多様な資料を収集してきた。

 昭和元年から数えて「昭和100年」に当たる2025年、エンパクの膨大なコレクションから、その時代を彩った演劇や映画のポスターを展示する企画展を開くことで、「昭和」の文化や風俗を振り返るとともに、今なお色あせないグラフィックデザインの魅力を伝える。坪内逍遙愛用の帽子やかばん、明治時代に絵師・河鍋暁斎(かわなべしょうさい)が描いた「妖怪引幕」(複製パネル)など、エンパクの代表的なコレクションも展示。同館事務長の斉藤治子さんは「今年4月、3年後の100周年に向けた取り組みを始めた。博物館の存在をより多くの人に知ってもらいたいと思い、企画展開催を決めた」と振り返る。

 展示を担当した同館の熊谷知子さんは「当館で所蔵している100万点以上ある資料からえりすぐって展示している」と話す。「これほど大規模にポスターを展示するのは、(当館の)100年近い歴史の中でも初めて」とも。

 開館時間は9時~16時30分で、月曜(祝日の場合は翌日)及び年末年始(12月28日~1月3日)休館。入館無料。2026年1月18日まで。

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