
上里町広報大使の清水祐子さんが「春季全国火災予防運動」期間の3月3日、児玉郡市広域消防本部(本庄市西富田)の「一日消防署長」に就任した。
消防長室で行われた辞令交付式で、野沢充消防長は「春の火災予防期間中だが、全国的に建物火災、林野火災が発生している。本日、一日消防署長として住民の火災予防の啓発に努めていただければ」と伝えた。
清水さんは同本部中央消防署の横山和幸署長らと、署員らが行う車両点検の見学や、消火器を使って消火する模擬体験をした後、ショッピングセンター「イオンタウン上里」(上里町金久保)に移動し、同店で施設内を回り来店客らに啓発品を配りながら「春は空気が乾燥して火災が発生しやすい時期なので、火の元には気をつけて」などと火災予防を呼びかけた。同施設の粥川健太郎マネジャーは「イオンタウン上里としても、消防署と連携して火災予防に努めるので、安心して来店してほしい」と呼びかけた。
同施設での広報啓発活動を終えた清水さんは同本部に戻り、署員らが行う一斉放水の訓練で「始め」「止め」などを指揮した。
任務終了後、同本部の野沢消防長は清水さんに感謝状を贈り、「住民に火災予防の啓発を行うと共に理解を深めてもらえたのでは」と話した。清水さんは「私自身も、より一層、火災予防に努めたい」と誓った。
同本部には、中央消防署と本庄・美里・児玉・神川・神泉・上里の6分署がある。3月1日~7日、「春季全国火災予防運動」が行われた。同本部管内で今年1月1日~3月7日に発生した火災は11件、同運動期間の3月1日~7日の火災発生は0件だった。