本庄市社会福祉協議会(本庄市銀座1)が12月24日・25日、「全ての子どもたちが笑顔でクリスマスを楽しめるように」という思いを込めて、クリスマスケーキを配布している。
同協議会の倉林千恵子さんは「クリスマスを楽しく過ごしたという体験は、子どもたちにとって一生の思い出となり、未来への希望を育む力となる。保護者にとっても、子どもたちの笑顔は日々の心の癒やしとなり、明日への活力になるのでは」と同事業の意義を話す。
「ほんじょうこども未来応援金」に市民らが寄せた寄付金を活用して行う同事業は5回目。ケーキ配布には、菓子工房うらら、シャトレーゼ本庄店、トランテアン+R、ハートソング、梅月堂、梅林堂本庄南本町店、Patisserie(パティスリー) KUROSAWA、マロン、La Belle Neige(ラベルネージュ)、リュプランシパルの市内外10店が協力し、4号サイズ(直径12センチ)の生デコレーションケーキ500個を用意する。ひとり親世帯や住民税非課税世帯だけでなく、今年から新たに重度の障害がある子どものいる家庭も対象にした。
パティスリー「KUROSAWA」(本庄市けや木1)にケーキを受け取りに来た鏡宮ゆきさんは2児を育てるシングルマザー。現在、ヘアメークキャップアーティストとして働いている。長女の由紗(ゆうさ)ちゃんは6歳で来年には小学1年生。母娘で同店を訪れて、由紗ちゃんが店主の黒澤亘さんからケーキを受け取ると顔をほころばせた。鏡宮さんは「ひとり親なので、子どもと過ごす時間が減って気がかりだが、ケーキを受け取ったときの子どもの笑顔が見られてうれしい。娘も(ケーキを食べるのを)楽しみにしているみたい」と話していた。
倉林さんは「年末の繁忙期にもかかわらず、10店のケーキ店が事業に賛同し、心を込めてたくさんのホールケーキを用意してくれた」と話す。「事業を支えてくれる『サンタクロース』がさらに増えれば非常に心強い」と、さらなる協力を呼びかける。