本庄市在住で同市広報観光大使の新井大輝(ひろき)さんが「2024全日本ラリー選手権 年間総合王者」になった。
ラリードライバーの新井さんと松尾俊亮さんは9月7日・8日、北海道帯広市周辺で開催された「全日本ラリー選手権 第7戦 ラリー北海道」で総合優勝し、新井さんは2024年のシーズンで5勝目。最終戦を残し、年間総合王者となった。新井さんの年間総合王者獲得は2020年以来、4年ぶり2度目。
新井さんの父・敏弘さんはプロダクションカー世界ラリー選手権の元王者。20歳でラリー競技を始めた新井さんはトヨタ自動車の育成ドライバーに選ばれ、ヨーロッパを中心に活動。ラリーの本場フィンランドでMVP賞を、アジア圏のドライバーで初めて獲得した。2019年からはスバルで全日本ラリー選手権に参戦し、史上初の親子1-2フィニッシュを果たした。新井さんは2020年に初めて年間総合王者に輝いている。
自動車ラリーは、公道走行が可能な車両で閉鎖された一般道をタイムアタックする自動車競技。運転するドライバーと、道順の指示をするナビゲーターの2人1組が競技車に同乗し、指定された区間を走行して、総合タイムの速さや指定タイムに対する正確性を競う。
新井さんは6月、「本庄市広報観光大使」に就任。新井さんが所属するこだま青年会議所の長沼克理事長は「様々な業種の人が集まる(こだま青年会議所の)中に、世界で活躍するメンバーがいることを誇りに思う。これからも、けがや体調に注意して頑張ってほしい。さらなる活躍を期待している」とエールを送る。新井さんは「無事に国内のチャンピオンを獲得できた。後は年末の世界選手権」と意欲を見せる。