小学生向けの体験イベント「共に体験~仲間と育む思いやりと感謝~」が8月24日、金鑚神社(本庄市千代田3)で開かれた。主催は「こだま青年会議所(こだまJC)青少年育成委員会」。
同事業では地元の小学3~6年の児童と、青竹を使って竹ドームを作ったり、竹飯ごうで米を炊いたりした。昼食ではカレーライスを食べた。こだまJCの担当委員会メンバーは「竹飯ごうでは、水の量や熱を加える最適の時間を計るために何度も試行錯誤した」と振り返る。
青少年育成委員会の内林良太委員長は「昨今、SNSなどを通じたコミュニケーションが当たり前になっている一方、文字だけでは相手の感情をくみ取ったり、自分の真意を伝えたりする力が弱まっていると感じる。今回の事業で、子どもたちに心の通ったコミュニケーションを育んでほしいという思いを込めた」と話す。
長沼克理事長は「子どもたちに体験を通じて心の育成を図ることを目的に事業を構築した。子どもたち同士、初対面同士でチームを組んで、一つのものを作り上げることを通じて、相手への思いやりの心や感謝の気持ちが少しでも芽生える機会になったのでは」と振り返る。「この一日の経験が、大きくなった時に地元への愛着や生まれ育った地域への恩返しの気持ちなどを育む一端となることに期待する」とも。
参加した子どもたちは「(竹ドームを作るとき)高いところで竹と竹をひもで縛るのは難しかったけど、うまくできて良かった」「竹に入ったカレーライスは初めて食べた。熱かったけど、おいしかった」などの声が聞かれた。
事業を終えて、内林委員長は「人を思いやり、感謝する心の大切さを伝えられた。思いやりと感謝の心を友人に伝えられるような人に成長してほしい。『思いやりの連鎖』が地域全体の一体感や底上げにつながると信じている」と力を込める。
竹ドームは当面、同神社境内に常設する。