上里町立神保原小学校(上里町神保原)の5年児童で「推し活係」に所属するメンバーが3月5日、同校体育館で歌やダンスを披露した。
小学5年に進級すると同時に誕生した5年1組の「推し活係」の活動は昨年4月、「推し」がいる正田紗希さん、村山はなさん、石倉実咲さんの3人からスタートした。3人の児童は「当初、自分の推しているアイドルの歌を多くのクラスメートに知ってほしいという思いから作った」と話す。約1年たち、メンバーが11人になった今、推し活係の活動を通してクラスの一体感、仲間意識がより強くなったという。5年のクラスは1組のみで、小5児童数は37人。
係活動は、日直や給食当番などの「当番活動」と違い、児童が創意工夫しながら自主的に取り組み、クラスの雰囲気をより楽しく豊かにするのが目的。担任の沢野建太教諭は「4月から係活動に力を入れてきた。係ごとにみんなを巻き込んだイベントをして、うまくいかなかったときも、次につなげることを期待してきた」と振り返る。「子ども同士で話し合って課題を解決してほしい」「人前に出て話す力も身に付けてほしい」と期待を寄せながら、見守ってきたという。
体育館で休憩時間に行った「推し活係」による数分間のライブイベントには、他学年の児童らも見学に訪れた。終了後、同係の児童らは「緊張したけど楽しかった」「アイドル感が湧いてきた」「6年に進級しても推し活係を続けたい」などと話していた。