「親子で学ぶ1泊2日避難所体験 防災体験合宿」が9月1日・2日、埼玉・上里の「ワープ上里」(上里町七本木)で開催された。主催は上里町教育委員会と同町放課後子供教室運営委員会。
関東大震災から100年の節目を迎えた9月1日。改めて自然災害の怖さを学び、災害に遭ってしまったときの対応方法を学ぶのが目的。合宿には12組の親子(24人)が参加した。
1日目は、開会式、炊き出し訓練に続いて、テント・ベッド設営などの「防災講座」、避難所運営ゲームを行い、21時から同施設1階の多目的ホールにテントと段ボールベッドを設営し、22時に就寝した。
2日目は7時起床、朝食後、テント・ベッドの片付けを行った。屋外での「火起こし体験」や「昔遊び」を行った後、感想文を書いて昼前に閉会式を行った。
「火起こし体験」では、こすり合わせた木の摩擦熱で火をおこす「まい切り式」の火起こし器を使った。同町郷土資料館の林道義さんが体験の際の注意事項を話し、穴が開いている板を使って火種を作る方法を実演して見せた。「煙が出てきて、木のくずが火種になっていく」「火が付く温度の200℃くらいまでこすって温度を上げ、その後、ゆっくり息を吹きかけると火が大きくなるので、シュロの木の皮に火をつける」などと説明した。「必ず防火手袋を使うように」とも。
6グループに分かれて火起こし体験をした後、林さんは「今日分かってほしかったのは、木と木をこすり合わせると熱が出て、最終的には火が出るということ。災害があった時に応用できるかも」と話す。林さんは最後に、9ボルト電池とスチールたわしを使って火をおこす方法を実演して同体験の時間は終了した。