本庄市民文化会館 (本庄市北堀、TEL 0495-24-2841) 大ホールで8月11日、本庄市民64人が「塙保己一(はなわ・ほきいち)物語」を群読劇スタイルで演じる。
江戸へ旅立つ15歳・塙保己一少年の像(JR上越新幹線・本庄早稲田駅前)
当日は、同市在住の大人42人に加え、子役に同市内の小学生15人、コーラスに本庄東高校の生徒7人が参加する。脚本は根岸久さん。潤色・演出は「前進座」の志村智雄さんが担当する。
塙保己一は同市児玉町保木野生まれ。7歳で失明し、15歳で江戸に旅立った。34歳で「群書類従」の出版を決意し、和学講談所の建設に尽力。「群書類従」は、日本の古代から江戸時代初期に至るまでの古書を集大成した双書だが、塙保己一は1819(文政2)年、41年の歳月をかけ後世の研究者のために666冊の「群書類従」を完成させた。
塙保己一は「埼玉の三大偉人」の一人でもある。他の2人は、実業家・渋沢栄一(深谷市)と日本初の女性医師・荻野吟子(熊谷市)。
上演に先立ち、劇を主催するNPO法人「まちの駅ネットワーク本庄」が8月2日、JR高崎線本庄駅構内の「本庄市役所インフォメーションセンター」で「塙保己一」をテーマに講座も開講。劇に出演する荒井一夫さんがレクチャーを行う。参加無料。同NPO代表で、自身も劇に出演する阿奈正子さんは「(群読劇には)大勢の参加者を募ることができた。暑い最中での公演だが、参加者皆さんのやる気満々の気持ちの方が、もっと熱い」と話す。
17時30分開場、18時開演。入場料は1,000円。チケットは、本庄駅インフォメーションセンター、本庄市民文化会館のほか、本庄市内のポスター掲示各所で扱う。