「ドローンなどを活用した地域課題解決のための包括連携協定」とドローンフライト実証実験が3月15日、神川町多目的交流施設(神川町下阿久原)で行われた。
埼玉・神川での実証実験で、フライト直後の物流専用ドローン「Air Truck」
同協定は、神川町、セイノーホールディングス(岐阜県大垣市)、エアロネクスト(東京都渋谷区)の3者で締結。
締結式で桜沢晃神川町長は「この協定を機に、神川町でドローンを活用した新スマート物流システムの構築、観光や産業振興での活用に向け検討したい」と期待を込める。「10年先も20年先も、ずっと住みたいと思えるまちづくりのため、挑戦する取り組みを進めていきたい」とも。
セイノーホールディングスの河合秀治執行役員は「ドローンによる自動化を視野に入れた新たな空と陸の物流モデル構築に向け取り組みたい」と、エアロネクストの田路(とうじ)圭輔CEOは「神川町から新しい移動のモデルを発信できれば」と、それぞれ意気込みを見せた。
3者は今後連携して、ドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流「Sky Hub」の社会実装に向けた検討を進めるという。
協定締結後、同施設から救援物資と弁当と豚汁を物流専用ドローン「Air Truck(エア・トラック)」に搭載し、城峯(じょうみね)公園までの片道約5キロの距離を約11分で配送。その後、同園で地元産の野菜やマヨネーズなどをドローンに積み込み、同施設に向けて復路飛行した。