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本庄の日本最古のドライブイン、定休日なくし夜の宴会も再開 来年で60周年

「不二ドライブイン」の外観

「不二ドライブイン」の外観

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 「現存する日本最古のドライブイン」といわれる本庄・国道17号線沿いの「不二ドライブイン」(本庄市諏訪町、TEL 0495-24-2424)が1月から定休日をなくし、夜の部の宴会予約受け付けも始めた。

手作りで大型のパーティションを作った「不二ドライブイン」の木田隆社長

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 元々、群馬県や埼玉県北部でガソリンスタンドを30店舗以上展開する企業の社員だった木田隆社長の父。その父親が勤務していた会社が始めた「ドライブイン」経営だったが、数年後、父親が独立して「ドライブイン経営」のみを引き継いだ。

 不二ドライブインとしてのオープンは1964(昭和39)年。席数は120席で、55台分の駐車場を備える。木田社長は東海大学卒業後、ビジネスマンとして勤務していたが、数年後、家業を継いだ。木田社長は「飲食業については素人だったので、本を読むなどして勉強した」と振り返る。

 テレビ東京の番組「~突撃!はじめましてバラエティ~イチゲンさん」が全国のドライブインの登記簿などを元に調べた結果、同店が「現存する日本最古のドライブイン」であることが明らかになった。同番組で2016(平成28)年4月に放送されると、他局の番組でも紹介された。

 同店は年間を通じて毎日変わるメニューが特徴。木田社長は「パソコンで今までの全てのメニューを保存・管理している」と話す。2月1日は「豚辛スタミナ丼+煮干しワンタン麺」、2日は「牛丼+かき揚げ天そば」、3日は「チキン南蛮+柚子(ゆず)香る白菜うどん」、4日は「ポーク竜田揚げ野菜あんかけ重+生姜(しょうが)香る海老(えび)ラーメン」など、木田社長は「1年間毎日変わる日替わりランチ」の献立を考えている。「日替わりランチのメニューは、豚カツ、海老フライ、唐揚げ、カレーにはいつでも変更できる」とも。当日のランチ(麺なし)を700円で弁当にできる。同店では、月ごとに「日替わりランチ」(ソフトドリンク付き、990円)の献立予定表を配布している。

 同店は昨年12月まで、木曜を定休日にしていたが、先月から年末年始などを除き、年中無休のランチ営業に戻した。夜の部の宴会も再開した。夜の部の宴会は、料理のみ=2,750円~、飲み放題付き=5,500円~。木田社長は「宴会では、一度来店いただいたお客さまに提供したメニューは全部保存しておき、2回目に利用いただいたときは別のメニューを提供している」と話す。

 木田社長は「両親や妻のおかげで来年、創業60周年を迎えることができる。昭和・平成・令和と続けて働いてくれているパートがいることにも感謝の気持ちでいっぱい」と話す。4人の従業員と7人のパート、合計11人のスタッフがローテーションを組んで接客を行う。コロナ禍になった際、大学で建築学を学んだ木田社長は「手作りで大型のパーティションを作って、お客さまが安心して安全に食事をしてくれることを願った」と振り返る。

 ランチ営業は11時30分~13時30分。夜の部は要予約。

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