本庄で観光バスとタクシー事業を行う「明日香交通」(本庄市けや木3)が創業20周年を迎え、1月6日、創業者の長女が社長に就いた。
社長を退き相談役となった笠本浩一さんは「観光バスの仕事に従事したい」と思い、45歳の時に会社員を辞めて独立を決めたという。1993(平成5)年に1台のバスを購入し個人事業としてスタートした浩一さん。「最初の3年間は苦労の連続だった」と振り返る。「協力してくれる方々の期待を裏切らないように努力を重ねた」とも。
2002(平成14)年10月、同社を設立。2004(平成16)年6月にはタクシー事業にも参入した。浩一さんは創業10周年を迎えた際、「趣味を楽しむ時間はあまりないが、仕事をしているときが一番楽しい」と話していた。
新社長の笠本ひとみさんは「父が興したこの会社や、先祖から受け継いできたさまざまなものを絶やさないように、周囲の方々の協力を得ながら守っていきたい」と意気込む。
観光バス事業部では、大型バス1台、マイクロバス5台、コミューター1台の合計7台で、観光旅行や研修・冠婚葬祭・部活動の送迎などニーズに合わせて運行している。1月には、貸切バス安全評価認定制度で最高ランクの3つ星を獲得した。
タクシー事業部では、ジャパンタクシー5台、クラウンコンフォート8台で、同市を拠点としてJR本庄駅、JR本庄早稲田駅、松久駅(JR八高線)、用土駅(同)と、本庄市・上里町・美里町・神川町の配車依頼に対応している。
ひとみさんは「父親の誕生日の1月6日、さいたま地方法務局で手続きを完了した。社業、そして業界発展のために力の限り努力したい」と決意を新たにする。