仏ナントで今夏行われた「2022年UCI(国際自転車競技連合)BMXレーシングワールドチャレンジ」の2部門で優勝した本庄市立旭小学校(本庄市都島)6年の澤田茉奈(まな)さんらが8月26日、吉田信解本庄市長を表敬訪問して優勝報告を行った。
澤田茉奈選手が日本人女子初の「クルーザークラス」で優勝した瞬間
同大会は7月26日~29日、「2022UCI BMXレーシング世界選手権大会」と同時開催された。世界各国から総勢2830人が集まった同大会は、コロナ禍により、2019年のベルギー大会以来の開催となった。
ワールドチャレンジは、タイヤサイズが20インチと24インチ(クルーザー)の2種類のクラス設定があり、8歳から50歳以上まで全 43 カテゴリーを設ける。世界中から集まる老若男女が、チャンピオンシップレベルと同様のコースで世界一を争う、自転車競技でも選手年齢層の幅が一番広い国際大会となっている。
日本自転車競技連盟の発表によると、日本からは総勢18人の選手が参戦し、初日に開催された「クルーザークラス」女子12歳アンダーで、12歳の澤田茉奈さんが後続に10車身以上の差をつけ、日本人女子初となる「クルーザークラス」で優勝した。2日目以降の「20インチクラス」では、女子12歳クラスで澤田さんが2018年以来の2度目の優勝を果たし、「クルーザークラス」とのダブルチャンピオンとなった。
訪問時、吉田市長は「今後多くの皆さんと共に茉奈さんを支援していきたい」と話し、「週2回、上越のコースで練習し研さんをを積んでいる茉奈さんには大きく育ってほしい」とエールを送った。
澤田さんは「クルーザー、20インチの両方で1位を取れてうれしかった。3年ぶりの世界選手権でとても緊張したが楽しみだった。決勝は今までの練習や自分を信じて挑んだ。応援してくれた人や家族にとても感謝している」と話す。「来年もまた1位を取れるように練習を頑張ってやっていきたい」と決意を新たにする。
日本自転車競技連盟の三瓶(さんぺい)将廣さんは「今大会でのワールドチャレンジ日本チームの活躍は、チャンピオンシップレベルの複数名決勝進出につながる大きな勢いをつけ、次世代の可能性も表す好成績で大会を終えた」と振り返る。