山林の所有者(=山主)とキャンパーとのマッチングサイト「YAMAKAS(ヤマカス)」で現在、本庄市児玉の私有山林のレンタル希望者を募集している。
山の維持には定期的な見回りや伐採費用が必要。同サイトを運営する「メディコム」(大阪市北区)の木村正晴社長は「人のいない場所でキャンプをしたい」中級ソロキャンパーと、山の維持費を確保したい山主とをマッチングしている」と話す。
都内在住の前村文隆さんは、所有する同市児玉の低山の山林の貸し出し希望エリアを14区画に分けて同サイトに登録。1区画は約300坪。現在、残り3区画のレンタル希望者を募っている。
同サイトを通じてレンタルする場合の費用は1カ月1万4,300円。年払いの場合は1年16万5,000円。1カ月未満のレンタルはできない。山林内にトイレはなく、商業利用はできない。レンタル前に現地見学が必須。
さいたま市内で印刷業を営む大島さんはキャンプ歴2年半。山頂付近の区画を昨年11月から、レンタルしている。大島さんは「開放的で自由になれる。キャンプの模様をツイッターやインスタグラム、ユーチューブで発信している」と話す。
昨年9月からレンタルしているふじみ野市在住の垣内(かきうち)直樹さんは「週末ごとに来て、農薬を使わず手作業で整地した。自然の中で、ひとりでいられるのが魅力」と話す。「キャンプ歴は6年。友人に誘われたことがきっかけ」と振り返る。
前村さんは「所有する山林の一部はロードバイクのコースとしても活用したい」と話す。