本庄市民文化会館(本庄市北堀)で12月18日、「第15回塙保己一賞」受賞者の表彰式と記念イベントが行われる。
社会的に顕著な活躍をしてきた障がいのある個人に贈られる「大賞」は田中章治(しょうじ)さんに、「今後さらに社会的な活躍が期待される45歳未満の障がいのある人」に贈られる「奨励賞」は伊藤丈人(たけひと)さんと小久保寛太さんに、社会的に顕著な障がい者支援活動などを行った個人・団体に贈られる「貢献賞」は堺正一(しょういち)さんに、それぞれ決まった。
本庄特別支援学校出身の小久保さんは男子走り幅跳び知的障がいクラスのパラアスリート。東京2020パラリンピックでは4位に入賞し、自己記録を更新した。
堺さんは県立特別支援学校の校長や立正大学社会福祉学部教授などを歴任。「塙保己一と共にーヘレン・ケラーと塙保己一―」「埼玉の三偉人」など数多くの著書がある。「紙芝居屋しょうちゃん」として、紙芝居「生きているってすばらしい! 塙保己一の青春」などを作り、青少年に「命の大切さ」を伝えている。講談師の宝井琴梅らが演じる保己一講談の原案も10作品以上作っている。
2007(平成19)年度に始まった同賞を設立した上田清司前知事は「塙保己一賞は保己一生誕の地、本庄で表彰式を行うことにした」と振り返る。
当日の記念イベントでは、渋沢栄一アンドロイドによるトークショー、本郷和人東京大学史料編纂所教授による講演、埼玉ゴールボールクラブによる実技・トークイベント、「子ども劇団」による群読劇を予定している。
入場無料。定員1000人。電話、ファクス、メールでの事前申し込みをしていなくても当日参加可能。表彰式=13時~14時、記念イベント=14時10分~17時30分。