本庄市観光協会が「間瀬(まぜ)ダム(間瀬堰堤=まぜえんてい)」(本庄市小平)のダムカード2万枚を作成し、12月6日、ダムを訪れた人への配布を始めた。
ダムに関する基礎的な諸元から周辺情報に至るまで、さまざまな情報をコンパクトにまとめて提供する簡易版パンフレットとして「ダムカード」は全国で約760種以上(2021年8月時点)あるという。2007(平成19)年度から全国の国土交通省や独立行政法人水資源機構の管理するダムを中心に、ダムを訪問した人に配布している。カードのサイズや掲載する情報などは全国で統一されており、表面はダムの写真、裏面はダムの形式や貯水量などの基本情報から少しマニアックな情報までを収める。
間瀬ダムは1937(昭和12)年完成。竣工から80年以上の歴史を持つ東日本最古の農業用(灌漑用)重力式コンクリートダムで、国登録有形文化財に指定されている。堤高27.5メートル、堤頂長126メートル。総貯水容量53万立方メートル。地元住民は「大雨の後の放流は迫力があり圧巻の風景」と話す。
同協会発行の「本庄市観光ガイドブック」には、「間瀬湖はヘラブナやワカサギ釣りの名所として知られていて、春は桜、秋は紅葉と、四季折々の景色を楽しめる」と記されている。
同カードは、同ダムを訪れたことを写真または口頭で確認の上、1人1枚、無料配布。受け取り場所は、児玉総合支所(アスピアこだま)にある「本庄市観光協会児玉支部」(児玉町八幡山、8時30分~17時15分、土曜・日曜・祝日と12月29日~1月3日を除く)、美里町役場別棟にある「美児沢用水土地改良区」(美里町木部、同)、「本庄市観光農業センター」(児玉町小平、10時~16時、木曜と12月26日~1月7日を除く)の3カ所。郵送等での配布は行っていない。