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美里町のブルーベリー農園20カ所、18日に一斉開園

美里町観光農園「池田ブルーベリー園」のブルーベリー

美里町観光農園「池田ブルーベリー園」のブルーベリー

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 埼玉・美里町で晩生種ブルーベリーを扱う観光農園20カ所が7月18日、一斉開園する。

「ブルーベリー観光農園ガイドマップ2020」の表紙

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 同町は元々稲作と桑畑が中心だったが、養蚕業が衰退するにつれ桑畑は荒廃し不耕作の農地が増えていった。同町では1999(平成11)年度から2003(平成15)年度にかけて町や県の補助事業を積極的に活用して「観光果樹園100町歩構想」事業に着手した。荒廃桑畑などの不耕作農地を中心に、苗木や腐葉土などの費用を同町が負担する形でブルーベリー、梅、プルーン、あんずの4品種の果樹栽培を推奨した。5カ年計画が終了し、約70町歩(ヘクタール)の農地に4万本を超える苗木が植栽された。そのうち、ブルーベリーの植栽面積39ヘクタール、植栽本数は3万1008本だった。

 同町の「美里観光農園の会」には「池田ブルーベリー園」(美里町甘粕)、「ブルーベリー園・青空」(猪俣)、「あんのファーム」(小茂田)など、現在20のブルーベリー農園が属している。主な品種は「ウェイマウス」「デューク」「チャンドラー」「アラパハ」「おおつぶ星」「ティフブルー」「オクラッカニー」。

 晩生種ブルーベリーの摘み取り料金は、基本プランの場合、入園料=1人300円+1キロ当たり1,400円。体験プランは500グラムパック付きで1人1,100円。

 同町猪俣の「JA美里直売所」(通称=万葉の里)内に8月31日まで、「観光農園開園情報設置所」を開設する。開設時間は8時~16時。

 同会所属の事業者が栽培しているブルーベリーは無農薬・有機肥料(100%)を使った栽培などを行っていることから、埼玉県知事から「エコファーマー」の認定と「埼玉県特別栽培農産物」の認証を受けている。ブルーベリーとその加工品は「ふるさと納税」の返礼品にもなっている。

 同町農林商工課の担当者は「美里観光農園の会は、新型コロナ感染防止対策などを行っているということで、7月14日付けで大野元裕埼玉県知事から「彩の国『新しい生活様式』安心宣言団体」として認定を受けた」と話した。

 同町観光大使の寿々乃舞さんは「美里町のブルーベリーは粒が大きくおいしい。下り線のみだが関越道・寄居スマートICが開通し道路も整備され利便性が良くなった。ぜひ美里のブルーベリー園に」と呼び掛ける。

 同会の池田静香会長が経営する「池田ブルーベリー園」は創業して21年目を迎える。池田さんは「今年も甘くて大粒の実が実っている」と話す。同園では、ブルーベリージュース(800円)、フルーツソース(600円)、ブルーベリージャム(500円)などの加工品も販売している。

 同町のブルーベリー農園に来場するときは事前に電話確認を推奨している。各農園の連絡先は「美里町観光協会・観光果樹園」ホームページまたは「美里町・ブルーベリー観光農園ガイドブック2020」で確認できる。

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