美里町役場で3月18日、原田信次町長が寿々乃(すずの)舞さんに「美里町観光大使委嘱書」を交付した。
寿々乃さんは車いすで活動する福島県出身の歌手。2003(平成15)年、病気治療のために使った薬の副作用で常に痛みと闘うことになり、車いす生活になった。2007(平成19)年3月、「幸せしずく」で歌手デビュー。「美里万葉鳴子会」に所属し、屋外イベントでは大きな旗を振る「旗士(はたし)」を務める。トレードマークはピンクの髪。
寿々乃さんは「いつか美里町のために何かできたらとずっと思っていた。町の活性化と発展に少しでも貢献できるように、地域の施設へ笑顔と元気を届ける慰問活動を続けながら、美里町から全国へPRしていきたい。私ができるときに、できることを、できる限り精いっぱい頑張っていきたい」と抱負を述べた。
原田町長は「今までも慰問活動や東日本大震災の復興で活躍していただいているが、これからは今までの活動と合わせて美里町を宣伝していただきたい」と期待を寄せた。
ゲストとして出席した歌手のタオンさんは、寿々乃さんが作詞した同町のマスコット「ミムリン」のテーマソング「ミムリン~美夢里~」と同町のご当地ソング「美里町」の作曲を担当。ピアノの弾き語りで、これらの歌を披露した。寿々乃さんは、タオンさんが主演を務める埼玉の魅力再発見映画「サクラ咲く」に出演している。
同大使のお披露目式は、町内で予定している映画「サクラ咲く」上映時に行うが、新型コロナ感染症(COVID-19)感染拡大のため日にちは未定。