埼玉・上里の「ユナイテッド・シネマ ウニクス上里」(上里町七本木)で来年1月11日、県内を舞台にした映画「サクラ咲く」が上映される。
主人公「さくら」が山頂でフルートを演奏する映画「サクラ咲く」のワンシーン(撮影=神川町)
あらすじは、歌手になることを夢見る少女「さくら」が大人になり、さまざまな困難や苦しみに立ち向かいながら紅白出場を目指して活動していたところ、大手レコード会社からメジャーデビューの話が舞い込む。上京当日、「さくら」の何気なく発した一言がSNSで拡散し、全てが白紙になったと告げられる。途方に暮れるが、地域の人たちに支えられ、大切なことに気付き、人間的にも成長していく。「郷土愛」「友情」がテーマの作品。
主演はシンガー・ソングライターのタオンさん。歌手として活動する一方、複数のケーブルテレビでMCを担当するほか、ご当地ソング100曲制作宣言するなど活動の幅を広げている。
主人公「さくら」を演じるタオンさんは「歌うことと同じくらい演技にも興味があった。昨年12月に主演の話を頂いたときはうれしさと不安でいっぱいだったが、周囲の人たちが支えてくれた。食べたり、走ったり、山に登ったり、泣いたり笑ったり、それぞれのシーンが思い出深い」と話す。
音楽芸能事務所K・K TOWN(ケイ・ケイ タウン)代表でエグゼクティブプロデューサーの加藤貴博さんは「約8カ月に及ぶ撮影だったが、本庄と上里を中心に、神川、熊谷、川越、所沢など多くの場所でロケができた」と振り返る。「本庄東小学校の体育館で全校児童が出演した撮影では、教育委員会と学校が協力してくれてありがたかった」とも。
初上映する1月11日には、上映前に主演のタオンさんをはじめ、ラーメン店員役を務めたフジップリンさん、町長役で出演した山下博一上里町長などが舞台あいさつを行う。ミニライブも行い、劇中歌3曲を披露する。
劇中歌は全てタオンさんのオリジナル曲で構成。4市町のご当地ソングも登場する。11月30日には劇中歌などを歌うライブを行い、映画を告知する予定。
初上映は10時20分から約90分を予定。観覧無料。上映する劇場の定員は300人。現在約170人が予約しているという。観覧の予約は「タオンオフィシャルウェブサイト」で受け付ける。