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埼玉・神川でナシ生産者としての就農呼び掛け 栽培を学びたい人募集

神川のナシ

神川のナシ

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 埼玉・神川町の経済観光課が9月30日まで、将来ナシ生産者として就農することを目指し地域おこし協力隊の「特産農業サポーター」としてナシ栽培を学びたい人を募集している。

「神川町事故なし(梨)キャンペーン」でドライバーにナシを配布(今年8月24日)

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 同町は埼玉県北西部に位置し、都心から85キロ圏内にあり、春と晩秋に2度花を咲かせる冬桜、国の名勝天然記念物に指定されている三波石峡などに代表される観光資源がある。

 神流(かんな)川の形成した豊かな扇状地が広がり、きれいな水と豊かな土壌が豊富にあることから、ナシ栽培に適した環境となっている。明治初年ごろに四軒在家で始まったナシ栽培が、栽培技術の弛まぬ研究が今日の発展につながった。道路沿いにズラリと並ぶナシの直売所は、神川町の季節の風物詩になっている。ナシは同町のマスコットキャラクターである「神じい&なっちゃん」のモチーフにもなっている。

 ナシ農家を目指す「特産農業サポーター」はナシ栽培農家の作業補助、農業後継者(新規就農者)として栽培技術の習得、ナシなどの農産物を活用した地域の活性化などに従事する。週5日勤務。給与として月額16万6,000円(家賃・車等の補助あり)を支給。3年間ベテランのナシ農家から栽培や販売技術を学ぶ。現在、町内で2人が同制度でナシ農家を目指している。募集はあと1人。

 ナシ栽培は、4月に開花・花粉取り・交配、5~7月に摘果作業や袋掛け、8~9月に収穫と販売10月に剪定(せんてい)と誘引、年間を通して除草作業・消毒・施肥を行う。ナシの収穫・販売は夏の年1回。

 同町内の国道254号線沿いは「ナシ街道」とも呼ばれ、道路の両側や周辺にナシの直売所が50カ所近く立ち並び、8月から10月にかけて営業している。

 同町では8月24日に行われた「神川町事故なし(梨)キャンペーン」でも「ナシ」での就農を呼び掛けた。

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