本庄市内の飲食店約40店が「納豆ピザライス」を提供している。
40年ほど前、同市を中心とする埼玉県北部地域の喫茶店で人気を博していたメニューに「納豆ピザライス(略して「ナピラ」)」があった。昔ながらの喫茶店の減少とともに、同メニューを見かけることも少なくなっていたが、家庭でも気軽に調理できるナピラは、家庭の食卓にも度々登場し、世代を超えて受け継がれてきた。
昨年7月にこだま青年会議所主催で行われた「こだまめしグランプリ2017」で、本庄商工会議所青年部が作った「夏の焼きなっとうピザライス」がグランプリを獲得したことをきっかけに、再び注目されるようになった。
そうした折、5月6日にTBS系「所さん お届け物です!」で本庄のソウルフードとして「納豆ピザライス」が紹介され、同13日に行われた「本庄総合公園春祭り」では同青年部が用意した700個の「焼きなっとうピザライス」が販売開始から約2時間で完売した。
同市内でナピラを提供する飲食店は、同会議所が無償配布する「のぼり」を掲げている。若い世代がさまざまなアレンジを加え、再び市内の飲食店にメニューとして登場しつつあるナピラ。昔ながらの喫茶店だけでなく、カフェ、居酒屋などでも目にする機会がじわり増えてきた。
埼玉グランドホテル本庄(駅南2)では、サクッと揚がったパイ生地と納豆ピザライスをコラボした「納豆ピザライスのパイ包み焼き」(864円)の提供を始めた。
「Chouette(シュエット)」(本庄市北堀)では、トマトカレーソースを生かし納豆とチーズのおいしさを引き立てる味わいの「焼きカレーナピラ」や和風テイストの「キムチ納豆ナピラ」を、ランチタイム(11時30分~14時30分)にはスープサラダ付き、864円で提供している。