埼玉グランドホテル本庄(本庄市駅南2、TEL 0495-21-2111)が中山(なかせん)道沿いにある国登録有形文化財の「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」(銀座1)での挙式を企画した。
1894(明治27)年に開業した本庄商業銀行が、融資の担保となった大量の繭を保管するために1896(明治29)年に同施設を建てた。渋沢栄一らによって設立され東京駅の煉瓦も製造した日本煉瓦製造(2006年廃業)の煉瓦を使っているなど、歴史的価値の高い建物だということが判明したことから、本庄市は耐震補強工事を行ったうえで4月、交流施設として開放した。
企画を担当したのはウエディングプランナーの鶴田維(ゆい)さん。「ウエディングプランナーとして、自分が立てた企画で心に残る挙式をプロデュースしたい」と考え、今年春から市内の歴史的建物などを訪れ企画を考えてきたという。
同施設は「歴史的建物」であるため、壁や柱にテープや画びょうなどは使えない。式場として使うため、雑貨店「B.B.Boo(ビー・ビー・ブー)HANAZONO」(深谷市)で店長兼バイヤーの恩田あゆ美さんが工夫を凝らしてコーディネートする。恩田さんは6月に同ホテルで挙式し、鶴田さんが担当したことで出会ったという。
鶴田さんは「会社や仲間の協力のおかげでスタートラインに立てた。これから抜群のチームワークで最高の挙式をプランニングしていきたい」と意気込みを見せる。
挙式希望者の募集は来年1月より始める予定。