上里町の「七本木手打ちそば愛好会」は12月20日、七本木公民館で「カレー南蛮そば」作りに取り組んだ。参加者は10人で、講師は高橋良一さんが務めた。
2009(平成21)年12月にも同じカレー南蛮そば作りに取り組んでおり、今回は当時の経験を踏まえ、高橋さんの提案でレシピや工程の一部を見直した。会長を務める新島清さんは「20年以上にわたり、そば打ちを通じた地域交流活動を続けている」と意欲を見せる。
高橋さんは自宅敷地内で手打ちそば店「蕎麦(そば)工房たかはし」を営む。沖電気工業退職後の2003(平成15)年末に店舗が完成。一方で、高橋さんは複数の公民館でそば打ち指導し、技術の継承と交流の場づくりを支えている。
当日は参加者が4班に分かれ、だし作り、具材の下ごしらえ、火加減の調整、盛り付けなどを分担しながら調理を進めた。「カレー南蛮の作り方」と題した資料も配布され、材料の分量や調理手順を確認しながら、だしとかけ汁の取り方、カレールーの作り方、そばへのかけ方まで工程ごとに作業した。
今回の変更点は、とろみ付けの方法。前回は片栗粉のみを使用したが、薄力粉と片栗粉を半々に配合し、よりまろやかで口当たりの良い仕上がりを目指した。そばは一人前ずつ茹で上げ、茹で汁にくぐらせて温めた器に盛り付け、最後に熱々のカレー南蛮をかけて完成させた。
参加者は「資料が分かりやすく自宅でも作ってみたい」「家族に振る舞いたい」「班で協力して作るのが楽しかった」と話した。