
上里町のJR高崎線・神保原駅近くにある「一丁目中央公園」(上里町神保原町)で10月12日、地域住民が参加して消防訓練が行われた。
訓練には、児玉郡市広域消防本部上里分署の隊員3人をはじめ、上里町消防団第4分団員、神保原町自衛消防団員らが参加し、地域住民に指導した。当日は、水消火器による消火訓練や、地上式消火栓を使った放水訓練、災害時を想定した炊き出し訓練などを実施した。
武藤三雄区長は「水消火器の訓練には子どもたちにも参加してもらい、炎を想定した的が倒れたらご褒美を予定している」と話し、子どもたちの防災意識向上を呼びかけた。神保原町行政区長会の竹内広幸さん(宮本町区長)は「火事や災害は起こってはいけないが、万が一起こった時、訓練でやっていたことの半分ぐらいしかできないという気持ちで(訓練に)取り組もう」と呼びかけた。一丁目自主防災会会長の猪岡壽(ひさし)さんは「普段あまり使わない消火栓を使った訓練はいい経験になるはず。いざというときには(今日の経験を生かして)初期消火に参加してほしい」と話した。
3人の子どもと一緒に親子で参加した地元在住の女性は「初めて参加した。子どもたちに体験させて知識をつけさせたかった」と言う。
最後に実施した炊き出し訓練では、町から提供された非常食を調理し、参加者に提供した。
上里分署の副分署長は「万が一、大きな災害があった場合は、消防車はまず来られない。近くの人が近くの人を助ける、できる人ができることをできるときにやることで地域を守ってほしい。まず初期消火、次に消火栓を使って水をかける。無理な場合はとにかく逃げる。互いに声を掛け合って、助け合う近所づきあいを」などと呼びかけた。