
本庄の埼玉県立児玉高校の3年生41人が10月8日、本庄市児玉文化会館「セルディ」(本庄市児玉町金屋)で島根県立三刀屋(みとや)高校(島根県雲南市)の2年生36人と探求学習を通じた交流会を行った。両校による交流発表は昨年に続き2回目。
児玉高校×島根県立三刀屋高校の交流発表会に参加した77人の生徒
植田雅浩児玉高校長は「埼玉のことを知ってもらって、地元での活動などにプラスになれば。互いに思いやる気持ちでやればいい交流になる」、岡秀樹三刀屋高校長は「私たちは地元愛を大事にしている。交流することで、自分たちの地元愛や地域の価値を改めて実感できる」などと話した。
児玉高の生徒41人は、総合的な探求の時間で取り組む「こだま学」の成果をグループごとに発表。「あさみ珈琲(コーヒー)」「マロン」などの地元店の紹介や千本桜クイズなど、「こだま」の魅力発信や地域活性化をテーマに研究内容を披露した。一方、三刀屋高校の2年生36人は、「じゃんけんで勝つためには」「これからの本の役割とは? ~メディア多様化の時代に本を読む意味を考える~」「高校生ができる国際貢献」など、生徒一人一人が独自に設定したテーマで発表。目的・背景から調査方法、結果、今後の課題までを一枚の紙面にまとめて紹介した。
三刀屋高校の生徒たちは10月7日~10日の3泊4日で関東方面に研修旅行中で、2日目となる当日は4グループに分かれ、学校や企業、博物館などを訪問。児玉高校の生徒らとの交流会もその一環。
発表後に生徒同士が質問や意見交換を交わし、和やかな雰囲気で交流を深めた。参加した児玉高の生徒が「両校の生徒にとって有意義な時間になった。和気あいあいと発表し合えた」と振り返ると、三刀屋高の生徒からも「児玉地域の魅力を知ることができた。自分たちの発表を熱心に聞いてもらえてうれしかった」との声が聞かれた。
集合写真撮影後、三刀屋高の生徒や教員に、だるまや菓子店と児玉高がコラボした「どら焼き」と、両校の学校名が明記されたキーホルダーを進呈した。児玉高の生徒は「とても勉強になった」「島根県に行ってみたい」「地元の良さも再認識できた」などと口々に話していた。