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AIデマンド交通「チョイソコかみかわ なっちゃん号」 神川町で実証実験

神川町のAIデマンド交通「チョイソコかみかわ なっちゃん号」

神川町のAIデマンド交通「チョイソコかみかわ なっちゃん号」

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 AIデマンド交通「チョイソコかみかわ なっちゃん号」の実証実験が1月6日、神川町で始まった。

神川町のAIデマンド交通「チョイソコかみかわ なっちゃん号」披露セレモニーでのテープカット

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 「人口減少」「超少子高齢化」が急速に進んでいる同町。高齢で免許を返納する人も年々増えており、その後の移動手段が長年の課題だった。同町の公共交通はこれまで、町を南北に走る民間路線バスとタクシーに限られていたため、昨年行った「まちづくりアンケート」で、町の不便な点として「公共交通」「買い物などの日常生活」が挙げられていたという。

 同町役場で昨年12月26日に行った車両披露のセレモニーで、桜沢晃町長は「デマンド交通の場合、旧神川町の東西間や集落間の移動も可能となり、廉価で利用できる」と話し、埼玉トヨペットの高中紀彦常務は「2023年6月に(神川町での)準備を始めた。トヨタグループ「アイシン」が開発した『チョイソコ』は現在、全国87自治体で運行している。埼玉県内では、さいたま市岩槻区、同市西区、そして神川町。地域貢献として住民の皆さんの役に立つ活動をしたいという思いから取り組んでいる」と話した。

 同システムは、自宅付近の乗降場所を最寄り停留所として事前登録。月曜~土曜の8時~18時(祝日・年末年始を除く)に、ルートを定めず、予約に応じて停留所間をAIの活用により最短経路で運行するため、乗り合いで希望の場所に行ける。電話またはネットで受け付ける。住宅地内の停留所は63カ所、目的地の停留所は38カ所を設けた。運行エリアは旧神川エリアで、公立藤岡総合病院への運行は週2回、月曜・木曜に行う予定。運行は神川交通(神川町植竹)が行う。

 埼玉トヨペット・サステナビリティ経営推進部社会貢献課の橋岡直美課長は「なっちゃん号は、町のマスコットキャラクター『神じい』と『なっちゃん』を車両に描いている。1811のナンバーは、神川町と神泉村が合併した平成18年1月1日にちなんでいる」と話す。車両はトヨタハイエースウェルジョイン(乗客定員8人)を使う。

 運賃は、一般=300円、藤岡総合病院へは1,500円、小学生=半額、未就学児=無料。4月からは定期券も発行予定。会員条件は神川町在住者。

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