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神川町で「中学生議会」 神川中生が7つのテーマで「一般質問」

「神川町中学生議会」に出席した神川中の生徒15人ら

「神川町中学生議会」に出席した神川中の生徒15人ら

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 神川町役場内の町議会議場で8月9日、同町立神川中学校の生徒15人が参加して「中学生議会」が開かれた。議長は、同校生徒会長の山口明莉寿(ありす)さんが務めた。

「神川町中学生議会」で議長を務めた生徒会長の山口明莉寿(ありす)さん

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 次代の同町を担う中学生に町議会議場を開放し、まちづくりに対する提案を行うことを通して、町政への関心・理解を深め、併せて行政への参加意識の高揚を図るのが目的。同議会には生徒15人と共に、桜沢晃町長、金子亨副町長、福嶋慶治教育長、総務課長、総合政策課長、学務課長、防災環境課長、建設課長、議会事務局長が出席した。

 同校では全校生徒292人の中から中学生議員として同議会に出席する14人(7組)を選び、議長を務める山口さんを含め15人の参加を決めた。

 9時30分、開会を告げるブザーとともに議会が始まった。議長役の山口さんが「中学生議会の会期は本日一日限りとする。異議はありませんか」と問いかけると、議員から「異議なし」の発声があった。

 桜沢町長が招集のあいさつで、「パリオリンピックが開催されており連日、日本人の活躍が報じられている。皆さんも高い目標を持って、いろいろなことにチャレンジしてほしい」などと話すとともに「神川町では少子高齢化が進んでいる。町の人口減少に歯止めをかけ、魅力あるまちづくり、持続可能性自治体を目指し、施策の充実を図りたいので、皆さんからもさまざまな意見を頂きたい」と呼びかけた。

 生徒たちは「見通しの悪い十字路にカーブミラーを設置することについて」「子ども110番の家の位置を周知することについて」「神川中の駐輪場について」「通学路にある道路信号について」「神川中学校の武道場2階にクーラーと扇風機を設置することについて」「神川町役場前交差点に押しボタン式の信号機を設置できないか」「2・3年生の駐輪場にある自転車止めストッパーを1年生の駐輪場にも設置できないか」「町内の路地に街灯を設置することについて」「空き地や空き家を店などとして利活用することについて」の7つのテーマで「一般質問」を行った。その都度、桜沢町長と福嶋教育長が答弁した。

 前半の一般質問が終わった時点での休憩中、山口さんは「昨年は議員として参加した。緊張はなく、楽しい」と目を輝かせた。一般質問終了後、副議長を兼務した飯島彩七(さな)さんは「まちづくりに対する意欲や興味を引き出すきっかけになった」などと感想を述べた。「まちづくりに貢献できるような人間になりたい」とも。

 福嶋教育長は「普段の日常生活とは違った、いろいろな経験を自分から進んでどんどんしていきながら、世の中に対しても『これはおかしいのでは』という気持ちを持ち続ける大人になってほしい」と期待を寄せた。

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