
「西崎キク未来飛行プロジェクト」が10月18日、イオンタウン上里(上里町金久保)で設立総会と記念コンサートを開く。
本庄市立藤田小学校の新体力テスト「歴代チャンピオン」で新井サブリナさんの記録を指差す高柳栞さん(小4)
同町出身の西崎キクさんは元小学校教員で、海外飛行を果たした日本人初の女性水上飛行士。国際航空連盟からハーモン・トロフィー賞と終身会員証を受章した。「たった一度の人生だから」を胸に夢を実現し続け、男性中心の社会で自立した生き方を貫き、日本初の水上・陸上両飛行士の免許を取得。その後も教師を務めながら七本木村(当時)で農業に従事し、社会教育指導員としても活動した。
第1部の設立総会では、10代から40代まで各世代の代表が登壇し、西崎キクの功績への思いや自身の夢を語る。片倉す寿子さんら「上里町アドバイザー紙芝居部」が制作した「西崎キクかるた」を使ったかるた大会も予定する。
第2部の記念コンサートには、青春ドロップ、天然ふわふわガール・Namiさん、群馬県昭和村ふるさと大使の塚越真由美さん、澤田一凜さん、新井サブリナさんが出演する。
青春ドロップは、テノール歌手の米光陽さん、ソプラノ歌手のChiara(堀内晃子)さん、フルート奏者の向井めぐみさん、クラリネット奏者の荒井恵理子さん、ピアノの島田真理子さんから成るグループで、9月15日に初の「昭和歌謡コンサート」を開いた。
澤田一凜さんは千葉県出身の津軽三味線澤田流名取で、「ミス・ワールド・ジャパン2024」ファイナリスト。日本大会で「日本伝統文化賞」を受賞した。当日は「津軽じょんがら節三段」「A Whole New World」「魔女の宅急便」などを演奏する。
本庄市出身の新井サブリナさんは、TBS「生放送で満点出せるか100点カラオケ音楽祭」(2022年1月放送)をきっかけに歌手、モデルとして活動を本格化。同市立藤田小学校4年の高柳栞さんは「サブリナさんは私たちの先輩。校舎内の掲示板には新体力テストの『藤田小学校歴代チャンピオン』として、長座体前屈で小4(2010年)に57センチ、小5(2011年)に71センチ、小6(2023年)に65センチを記録したことが掲示されている。いずれも学年最高記録で、今も破られていない」と話す。
会長予定者の片倉す寿子さんは「町主催で今年1月、日本で初めて女性として海外飛行をして90周年を記念した『西崎キク特別展~大空と大地を駆けぬけた生涯をたどる~』を上里町役場の町民ホールで開いた。2034年11月には100周年を迎える。西崎キクさんの功績を一人でも多くの人に知ってもらえるよう取り組みたい」と意欲を見せる。
開催時間は、第1部(公開)=11時~12時30分、。第2部(観覧無料)=14時~16時。