「第52回神川町梨共進会表彰式」が11月19日、神川町役場で行われた。主催は神川町梨出荷組合連合会。
第52回神川町梨共進会で最優秀賞「埼玉県知事賞」を受賞した五十嵐道太郎さん(中央)
同連合会は、丹荘(たんしょう)梨果出荷組合、西部梨出荷組合、八日市梨出荷組合、四軒梨生産組合の4組合が連携し、互いの梨の生産技術を高め、町内はもとより町外、県外に向けて「神川の梨」をPRすることを目的とする。
同連合会でのさまざまな取り組みの中に「共進会」という行事がある。今年52回目を迎える同会は「立毛(たちげ)の部」「果実の部」で構成され、各出荷組合から選出された農家の果樹園管理技術や梨の出来栄えを競う。今年も2部門で採点する予定だったが、「果実の部」は台風の影響により中止となった。
山田明男副会長の開会宣言で始まった式典で、西口学会長は「梨の評価は甲乙付がたかった」と振り返った。桜沢晃町長は「非常にブランド力があるので、今後とも梨の販売促進に寄与するようにPR等に努めたい」と、埼玉県本庄農林振興センター農業支援部の大野晃義(てるよし)部長は「生産者や関係機関と情報共有し、梨の生産振興に取り組んでいきたい」と、埼玉ひびきの農業協同組合の中秀幸・常務理事は「地域農業が発展することを祈念し、われわれも一助になれるように努力したい」と、それぞれ話した。司会は同町経済観光課の吉田拓ニさんが務めた。
最優秀賞の「埼玉県知事賞」に五十嵐道太郎さん、優勝賞の「埼玉県果実連合会長賞」に大畠一成さん、優勝賞の「神川町長賞」に山田忠夫さん、一等賞の「埼玉県本庄農林振興センター所長賞」に長島正樹さん、二等賞の「埼玉ひびきの農業協同組合長賞」に堀越一男さん、二等賞の「神川町議会議長賞」に芳野敦志さんが、それぞれ受賞した。
一等賞を受賞した長島さんは2017(平成29年)4月から3年間、地域おこし協力隊員として梨の栽培方法や販売技術を学び、同隊を卒業する2020年3月に第三者経営継承協定を結んで、同町内で梨農家として独立した。