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上里町・観光協会と酒造会社が官民連携で6次化商品 上里梨リキュール発売

上里梨を使ったクラフトリキュールをPRする上里町広報大使の清水祐子さん、山下博一上里町長、権田酒造の杜氏・権田直仁専務(写真提供=上里町)

上里梨を使ったクラフトリキュールをPRする上里町広報大使の清水祐子さん、山下博一上里町長、権田酒造の杜氏・権田直仁専務(写真提供=上里町)

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 上里町および上里町観光協会と埼玉県酒造組合に所属する酒造会社「権田(ごんだ)酒造」(熊谷市三ケ尻)とが連携して商品化した、上里梨を使ったクラフトリキュール「Kamisato 月にあこがれた梨-日本酒仕立て-」が10月1日、数量限定で発売される。

上里梨を使ったクラフトリキュールをPRする上里町職員

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 権田酒造は江戸末期の1850年創業で、熊谷直実に由来する銘酒の蔵元。同社の大吟醸酒「直実(なおざね)」は、令和5酒造年度全国新酒鑑評会で今年5月、「金賞」を受賞している。埼玉県内で金賞受賞は3銘柄。

 同町では7月下旬から12月にかけて、13品種の甘くみずみずしい梨が生産され、「上里梨」と呼ばれている。江戸時代には、天皇陛下や伏見宮殿下に献上した記録も残っている。

 山下博一町長は「上里梨は多くの人を笑顔にしている一方、傷や日焼けなど見栄えの理由で規格外として処分されるのがあるのも事実。規格外となってしまった上里梨にフォーカスし、官民連携で6次化商品を企画・開発した」と話す。

 上里梨を夜空に美しく輝く「月」に見立て、規格外となってしまった上里梨が「月」に憧れを抱きながら姿を変え、その美しさを生かし、「上里町を代表する新たな商品になってほしい」という願いを込めて商品化したという。島田邦弘副町長は「フロスト加工のボトルに貼り付けたラベルデザインは、上里町から望む赤城山と浅間山、そして神流川の流れを表現している」と話す。

 同商品は、上里梨ストレート果汁を66%使い、アルコール分4%のリキュールに仕上げている。同社の杜氏・権田直仁専務は「サステナブルの観点からも毎回、数量限定にして手作りで生産していきたい」と意気込む。

 同町広報大使の清水祐子さんは「爽やかな梨の香り、すっきりした甘い味わいでとても飲みやすい。女性にも喜んでいただけるのでは。上里梨を使ったこのリキュールでほんのり幸せな気分になってもらえたら」と呼びかける。

 価格は1,485円(500ミリリットル)。権田酒造のほか、上里カンターレ、アグリパーク上里、埼玉県物産観光館「そぴあ」で扱う。

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