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上里・神保原で初期消火訓練 地域住民30人が参加、ホース劣化も判明

消火栓を使った消火訓練で放水する女児と祖母

消火栓を使った消火訓練で放水する女児と祖母

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 上里町の「神保原町一丁目自主防災会」が7月13日、御陣場川自然公園で地域住民が参加して初期消火訓練を行った。

埼玉・上里町内を流れる御陣場川

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 武藤三雄同町一丁目区長は「一丁目自主防災会として年に一度、訓練や見学会を実施している。神保原地区では昨年12月、大きな火災があった。(火災では)初期消火が非常に重要」とあいさつした。

 当日は、児玉郡市広域消防本部上里分署から3人の隊員が参加。永沼隊員は冒頭「本日、初期消火の指導に当たるが、訓練中に災害事案があった場合、われわれは訓練を中断して災害優先で対応する」と話した。

 約30人が参加した訓練では、最初に水消火器による初期消火訓練を行った。祖母と一緒に参加した女児は「意外と難しかったし、(消火器が)重かった。学校で(初期消火の様子を)見たことがあるが直接やったのは初めて」と話していた。

 続いて行った地上式消火栓を使う訓練では、ホース格納箱からホースとノズル、開栓器を取り出し、消火栓から同園までホースのオス金具とメス金具をつなげ、先端にノズルを付けて川に向かって放水した。隊員からは「放水を始めるときは手を挙げ、放水を止めるときは手を横にするなどの手信号を」という助言も。

 同地区では消火栓を設置して以来、コロナ禍に行事を自粛したこともあり、最近はホースを使っていなかったため劣化に気づかなかったという。放水を試みたが水の勢いが弱く、ホースに複数の穴が開いていることが判明。「ホースの状態を確認するいい機会になった。早急に町の担当課と連絡を取り合い、ホースを交換したい」と武藤区長は話す。上里分署の隊員からは「消防署では10年でホースを交換する。こちらのホースは10年以上たっているはず」と話し、ホース交換の必要性を強調した。

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