スーパーマーケット「カスミ イオンタウン上里店」(上里町金久保)が6月3日、上里町と連携して移動スーパーの運行を始めた。同町は、埼玉県内自治体では14番目の連携。
上里町では、イオンタウン上里内でスーパーマーケットを営む「カスミ」が、日常の買い物に不便を感じている町民の支援と地域の見守り活動を目的とした移動販売を始めるに当たり、同町とカスミが相互に連携・協働し取り組むため、2月14日、「地域の見守りと買い物支援活動に関する協定」を締結した。式典で、カスミの執行役員・伊神里美さんは「自分の目で商品を選ぶことで脳も活性化するし、コミュニケーションも取れる。従業員が(来店客と)コミュニケーションをたくさん取って、見守りの役目も果たしたい。品ぞろえも良くして、地域の人たちの役に立ちたい」と話していた。
同町役場1階の町民ホールで5月31日に開かれた「移動スーパー」のオープニングセレモニーで山下博一町長は「移動スーパーは、買い物に不自由を感じている町民の生活環境を改善していくことを期待している」と話した。
伊神さんは「おいしいものをいっぱい食べて、食べることの喜びを味わってほしい。要望があれば品ぞろえも変えていく。地域の皆さんと一緒に移動スーパーを作り上げていきたい」と意気込む。セレモニーでは、テープカットの後、実演販売も行った。
同社は1都5県で195店のスーパーマーケットを展開。2013(平成25)年度に始めた移動スーパーの車両は、上里店で69台目になるという。おにぎりや弁当をはじめ、野菜や魚・肉などの生鮮食品、牛乳やパンなど購買頻度の高い生活必需品約650品目を搭載。同町内の販売場所は45カ所。月曜から金曜まで、1日9カ所を巡回して販売するという。