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大野元裕埼玉県知事、「ふれあい訪問」で沖電気工業本庄工場へ

沖電気工業・本庄工場を訪問した大野元裕埼玉県知事(左から4人目)

沖電気工業・本庄工場を訪問した大野元裕埼玉県知事(左から4人目)

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 大野元裕埼玉県知事が「ふれあい訪問」と称して12月1日、昨年7月に新工場棟(H1棟)が本格稼働した「沖電気工業本庄工場」(本庄市小島南4)を訪問した。

大野元裕埼玉県知事らに「沖電気工業 本庄工場」について説明する海蓋知志工場長

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 大野知事は、「地域の実情を把握して県政に的確に反映する」ことを目的に、県内各所のさまざまな現場を訪問しており、今年2月には本庄・銀座通りのカフェ&コワーキングスペース「本庄デパートメント WORK+PARLOR(ワークパーラー)」(銀座2)を訪問した。

 同工場は1962(昭和37)年に操業を始め、電話機や電話交換機などの通信機器の製造を担っている。現在、同社の市町村防災無線システムが全国211カ所で、消防指令台・無線システムが全国143カ所で採用されており、埼玉県内でのシェアは、市町村防災無線システム=30%、消防指令台・無線システム=52%。

 製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するH1棟は、「地域社会と共存し、災害に強く、環境負荷低減に配慮したレジリエンスなスマート工場」のコンセプトを掲げ、大幅なCO2削減と地域貢献を実現し、建物で使うエネルギー消費量を実質ゼロにする「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」の認証を大規模生産施設として国内で初めて取得した。

 海蓋知志(うみふた・さとし)本庄工場長は「本庄市に工場を構えて60年たった。新工場では、秩父杉を採用し、本庄絣(かすり)のモチーフや建築残土を練り込んだれんがを取り入れた」と話した。「養蚕建築の伝統工法の採用などを通して『地域文化や歴史風土をつなぐ』ことで地域と共存したい」とも。

 大野知事は「新しい施設ができたとき、高校の就職担当の先生に見学してもらい、アップデートした情報を生徒らに提供できるようにしては」などの提案も行った。

 同工場は3万8000坪、従業員は約1000人。鉄筋造り2階建てのH1棟は3000坪で、従業員約400人が働いている。

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