本庄市内の高校に通う生徒たちの合同事業「七高祭」メンバーが10月29日、「児玉ターミナル」と題してJR児玉駅の駅舎・駅前などでイベントを開いた。
七高祭は2008(平成20)年に開いた「セブンハイスクールサミット2008」から始まった。これまで、学校や学年の垣根を越えて高校生が集い、まちづくりに関するパネルディスカッション、地元企業への商品開発のプレゼンテーション、「はにぽんプラザ」で合同文化祭を開いたりしてきた。
2022年度までは、公立・私立・特別支援学校を含めて7校が市内にあったので「七高祭(ななこうさい)」と称していた。2023年度より、県立児玉高校と県立児玉白楊高校が統合して、新生「児玉高校」が誕生。現在、市内に所在する高校は6校だが、これまで7校でさまざまな事業に取り組んできた経緯があることと、高校生らの意思を尊重し、今年も引き続き「七高祭」の名称にしたという。
今年の七高祭では、市内の高校に通う生徒らが「ごみの削減」「商店街のにぎわい創出」「本庄野菜のPR」「JR児玉駅周辺の活性化」の4つの課題に取り組む。
その中で2021年3月から無人化された「JR児玉駅」の活性化に取り組む高校生らが、同駅とその周辺地域を楽しむイベント「児玉ターミナル」を開催した。
駅前の空き店舗では、七高祭「料理部」のメンバーがオリジナルスイーツを調理し提供。「祖母から勧められて参加することにした」という本庄第一高3年の若月煌空(そら)さんは「料理に興味があった。自宅でもクッキーなどを作ったりする」と話す。同部が運営する店を訪れた祖母の根岸初枝さんらは「おいしい」と言いながら、孫が作ったスイーツを食べていた。
駅舎内の「駅員室」では、七高祭「都市計画部」の高校生らがオリジナルドリンク「ターミナルラテ」を提供。駅舎が無人になる前は、切符を切ったりする窓口だった駅員室がドリンク購入希望者でにぎわった。
同日、プロ写真家らと共に写真の撮り方やカメラの使い方を学びながら同駅周辺エリアを歩き写真を撮るワークショップや、線路の保守点検用のレールスターに乗る体験、児玉エリアを歩いて回遊してもらうためのスタンプラリーなども行った。
「はにぽんプラザ」で来年1月28日、合同文化祭を開く予定。