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神川の梨で「事故なし」呼びかけ 2756日交通死亡事故ゼロ更新中

「安全運転で事故なし」を呼びかける「神川町交通安全母の会」の会員と「交通安全広報大使」のマスコットキャラクター「なっちゃん」

「安全運転で事故なし」を呼びかける「神川町交通安全母の会」の会員と「交通安全広報大使」のマスコットキャラクター「なっちゃん」

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 埼玉・神川の国道254号沿いにある「神川町コミュニティ運動広場」(神川町八日市)で8月19日、「交通安全母の会」会員らが同町特産品の梨をドライバーに配布して、「交通安全で事故なし」を呼びかけた。

神川町の「市町村別交通死亡事故ゼロ更新日数」は埼玉県内で3位

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 同イベントは1988(昭和63 )年から同町の夏の風物詩となっていたが、コロナ禍で3年間中止しており、4年ぶり、33回目の開催となった。同町梨出荷組合連合会の協力により「幸水(こうすい)」360個を用意。交通安全広報大使のマスコットキャラクター「なっちゃん」も駆け付けた。

 当日、児玉警察署員が会場である運動広場内に車を誘導、同会会員らがドライバーに梨と交通安全啓発品を手渡した。会員の内海(うちうみ)みゆきさんは「以前、梨を受け取ったことはあったが、配布するのは初めて。自分自身が車を運転するときは気を付けなければと改めて感じた」と話す。

 児玉警察署交通課長は「神川町では交通死亡事故ゼロが7年半続いており、県内3位。署員一丸となって、これを続けていけるようにしなければ」と決意を新たにする。同町では、2016(平成28)年2月6日から2756日(8月24日時点)、交通死亡事故ゼロを継続中。現在、県内の「市町村別交通死亡事故ゼロ更新日数」の1位は鳩山町で、2位は小鹿野町。

 神流(かんな)川が形成した豊かな扇状地が広がり、きれいな水と豊かな土壌が豊富にあることから梨栽培に適した環境となっている神川地域。梨栽培は明治初年ごろに四軒在家で始まり、栽培技術の研究の積み重ねが今日の発展につながったという。同町内の国道254号線沿いは「梨街道」とも呼ばれ、道路の両側や周辺に梨の直売所が立ち並び、8月~10月に営業している。梨は同町のマスコットキャラクター「神じい&なっちゃん」のモチーフにもなっている。

 8月19日は「バイクの日」でもあり、バイクを運転する人にも「交通安全」を呼びかけた。「コロナ明けということもあり二輪車事故が多発している。二輪車の事故防止を呼びかけたい」と話す同課長。東京・東村山から秩父のダムまでツーリング中の男性は梨を受け取り、「安全運転を心がけたい」と話していた。

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