「小山川(こやまがわ)水循環センター」(本庄市東五十子、TEL 0495-21-7997)で7月29日、上里町上下水道課が埼玉県下水道公社の協力の下、「夏休み下水道施設見学会」を行った。
「埼玉県小山川水循環センター」で配布しているマンホールカード
同施設は、1986(昭和61)年に供用開始した「本庄市水質管理センター」から、2009(平成21)年4月1日、現在の名称に変更し、埼玉県に移管された。現在、本庄市、美里町、神川町、上里町の下水を処理している。
開講あいさつで、同町上下水道課の根岸利夫課長が「上里町の公共下水道は1996(平成8)年に整備を始め、2010(平成22)年、こちらの施設で汚水処理が始まった。現在も整備を行っている」と話した。
参加者は映画「みんな知ってる?~下水道の世界~」の鑑賞後、施設内を見学。見学コースは、管理棟2階の「中央管理室」から始まり、下水が最初にたどり着く「沈砂池(ちんさち)」、下水を地上の施設に送る「ポンプ」、そして水を緩やかに流してごみを沈める「最初沈殿池」、生物の力で水の汚れを取り除く「反応タンク」、小さな生物の集まりである活性汚泥(かっせいおでい)と水を分ける「最終沈殿池」などで構成。参加者らは各施設の機能や役割について学んだ。
休憩後の水質実験では、水の中にある小さなごみの分析や顕微鏡を使った微生物の観察などを行った。参加者らは自ら手を動かして科学実験に参加し、汚水処理の重要性を実感した。
同施設では30分程度の施設見学を随時受け入れている。見学可能な時間帯は9時30分~16時。1週間前までに要電話予約。参加者にはマンホールカードを進呈。土曜・日曜・祝日と年末年始(12月29日~1月3日)は休館。