大野元裕埼玉県知事が2月1日、本庄・銀座通りのカフェ&コワーキングスペース「本庄デパートメント WORK+PARLOR(ワークパーラー)」(本庄市銀座2)を訪問した。市内の高校7校の生徒との対談も行った。
本庄レンガ倉庫でスクリーンを見ながら説明に聞き入る大野知事ら
大野知事は、「ふれあい訪問」と称して地域の実情を把握し県政に反映することを目的として、県内各地のさまざまな現場を訪問している。
今回訪れた施設は、築100年の料亭をリノベーションして2021年11月にグランドオープンした。移住してきた榎本千賀耶(ちがや)さん、妻が本庄出身の早川純さんらが経営する同施設。「WORK+PARLOR」の施設名は、「働く場所」と「人を迎える談話室のような場所」ということから名付けたという。異業種の人が集まって「働く」コワーキングスペース、浅いりのコーヒーやクラフトのクリームソーダを提供するカフェ、地元クリエーターの活動を支援する小さなショップを併設する。
榎本さんは「本庄の古い商店街を知り、ここに移住して楽しいことを始めたいと思い、勤めていた会社を辞めた。都内でバリスタやリノベーション設計の仕事をしながら本庄に通ったが、移住するまで2年かかった」と振り返る。
同施設を訪問した大野知事は、オリジナルクリームソーダを食べながら「本庄に移住する決め手になったのは」と尋ねると、早川さんは「人です」と即答。榎本さんは「どんな面白い人がいて、どんな面白いことができるかということだった」と振り返った。「本庄市の職員が親身に相談に乗ってくれたことも大きかった」とも。
その後、大野知事らは徒歩で旧本庄商業銀行煉瓦倉庫(銀座1)に移動して、市内にある高校7校の生徒とも対談した。7校は合同文化祭「七高祭」を開いている。