「本庄まちNET」の新井正人さんが応募した「陸船車」が11月30日、総務省の「異能vation」プログラム「ジェネレーションアワード部門」にノミネートされた。
総務省「異能vation」プログラム「ジェネレーションアワード部門」にノミネートされた新井正人さんへの賞状
「時空を超え 江戸時代の発明が世界を救う ~Yes陸船車~」のタイトルで応募した新井さん。応募総数は1万9679件で、その中から174件がノミネートされた。新井さんは、ノミネートの賞状と記念品のクリスタルペーパーウエートを受け取った。
陸船車は江戸時代中期の1729年に武蔵野国児玉郡北堀村(現、本庄市北堀)の農家、庄田門弥(しょうだもんや)が考案した乗り物。新井さんは江戸時代の図面を元に、2008(平成20)年から11年の歳月をかけて復元に成功した。
新井さんは、市民グループ「本庄まちNET」のからくり門弥プロジェクトリーダー。東京五輪・パラリンピックでは聖火リレーのランナーを務め、自転車で「聖火」を運んだ。
総務省は、奇想天外で野心的な技術課題に失敗を恐れずに挑戦する人を支援する「異能vation」プログラムを2014(平成26)年度から実施している。2017(平成29)年度、「破壊的な挑戦部門」に加えて「ジェネレーションアワード部門」を新設。同部門は、協力協賛企業と連携して、「ちょっとした、けれども誰も思いついたことのないような面白いアイデア」「自分でも一番良い使い方が分からないけれど、こだわりの尖った技術」「自らが発見した実現したい課題」などを募集して、「異能ジェネレーションアワード」として表彰するもの。
新井さんは「再来年が異能vation10周年なので、改良を重ね、東京で『陸船車』を走らせることができれば」と意欲を見せる。