本庄市立北泉小学校(本庄市北堀)で開校記念日の11月22日、「芸術鑑賞会」と題して紙芝居と講談が行われた。
創立147周年を迎えた同校で当日、第1部は低学年の1~3年の207人、第2部は高学年の4~6年202人が参加した。
岡村和美校長は「今日は北泉小の147歳の誕生日をお祝いして、紙芝居と講談を楽しもう」と呼び掛けた。「塙保己一(はなわほきいち)先生が亡くなってちょうど200年。保己一先生は埼玉3偉人の一人で、世界6大偉人にも選ばれている」とも。
最初に、塙保己一をテーマにした紙芝居を、「紙芝居屋のしょうちゃん」こと堺正一さんが行った。テーマは「郷土の偉人、塙保己一ものがたり」。堺さんは、埼玉県立高校や養護学校(現、特別支援学校)に勤務の後、埼玉県立盲学校(現「塙保己一学園」)などの校長を歴任している。
続いて、女性講談師の宝井琴鶴(きんかく)さんによる講談教室、さらに講談の実が続いた。琴鶴さんは2006(平成18)年4月、宝井琴星(きんせい)さんに入門。2019年10月、「五代目宝井琴鶴」を襲名して真打に昇進した。
最後に、北泉地区の偉人、庄田門弥(もんや)をテーマにした「庄田門弥陸船車発明物語」を、同小の読み聞かせボランティア「本の泉」メンバー9人が初披露した。
岡村校長は「本庄まちNETのからくり門弥プロジェクトリーダー・新井正人さんによって復元された『陸船車』には昨年、全校児童が乗った」と振り返った。陸洗車は世界最古の自転車といわれている。
児童会長は「宝井さんの講談は迫力があってかっこ良かった」「紙芝居の世界に引き込まれた」「郷土の偉人の生き方を学ぶことができた」などと感想を述べた。