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住宅展示場にロボット導入 育休から復職した女性社員がリモート接客

ケイアイスター不動産の接客ロボットMORK

ケイアイスター不動産の接客ロボットMORK

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 ケイアイスター不動産(本庄市西富田)が6月、遠隔操作ロボット「MORK」を用いた接客を一部の展示場で始めた。

ケイアイスター不動産本社からロボットを遠隔操作する女性社員

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 このロボットはAIによって自動的に動作するロボットではなく、ネットを使って実際に人が操作するロボットで、「インディ・アソシエイツ」(東京都品川区)が開発した。

 同社では育児休暇から復職した時差勤務中の従業員が中心となり、本社内から住宅展示場のロボットの操作とビデオによる接客対応を行う。「結婚や出産、介護などのライフイベントを迎えた従業員でも、これまで培った住宅の知識や接客スキルを生かし営業職を継続することができる」と担当者は話す。「ロボットなどのテクノロジーの活用により、勤務地や接客場所を制限される必要がなくなり、1カ所から従業員1人で全ての対応が可能」とも。

 同社は、管理職登用や育児休暇推奨などにより女性が活躍できる環境策を推進。2019年と2020年には東京証券取引所・経済産業省が制定する「なでしこ銘柄」を受賞。2021年には経済産業省から「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれた。6月1日付けで「ダイバーシティ推進室」を「サステナビリティ推進室」へと組織名称を変更し、取り組みを強化している。

 新設された「ロボット部」には、5月に育児休暇から復帰した従業員が配属され、同社のモデルハウス「ひら家がミレルン!熊谷展示場」で接客ロボットを本格導入し、動きのあるロボット接客で、今までよりも案内できる範囲が広がり、より有人接客に近い情報を客に提供できるようになったという。

 これまで平屋の需要はシニア世代の建て替え、住み替えの手段とされることが多かったが、最近では若年層、子育て世代をはじめ、多様な世代から注目が高まっているという。こうした需要を受け、同社は2020年8月、規格型平屋注文住宅IKI(イキ)の販売を開始。月200件ほどの反響があったが、少人数制の営業体制で充実した提案を行う時間をいかに確保するかが課題となっていた。

 ロボット部を運営する同社のグループ会社「Casa robotics(カーザロボティクス)」の細谷竜一社長は「ロボット部でのロボット接客は、PCとネットさえあれば、どこからでも対応可能。本社を含むさまざまな拠点や、在宅勤務の際には自宅からなど、場所を柔軟に選ぶことができるため、女性の働きやすさの一環として、働き方の多様性をかなえることが可能」と期待を寄せる。

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