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本庄で「ネット飲み会」設立 新型コロナ感染拡大で発案

「ネット飲み会」の様子 (画像提供=金子弘行さん)

「ネット飲み会」の様子 (画像提供=金子弘行さん)

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 本庄でホームページ制作会社「ディーアイケイ」(本庄市西富田)を経営する金子弘行さんが2月、「ネット飲み会」をフェイスブック上に立ち上げた。

「ネット飲み会」を運営する「全国ネットミーティング振興協議会」を設立した金子弘行さん

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 2月に入り新型コロナウイルスの影響でリアルな会議や打ち合わせが次々と中止になり、金子さんは「これからはネットミーティングの時代だ」と直感したという。ところが、慣れないシステムに抵抗があるため、仕事では思うようにウェブ会議が使われなかった。

 「堅いビジネスではなく、まずは遊びからウェブ会議システムの利用を広めていこうと思い、ネット飲み会を思いついた」という。「以前、文字のチャットで定期的に飲み会をしていた経験があり、盛り上がると思った」とも。

 金子さんは「全国ネットミーティング推進協議会」というフェイスブックグループを2月19日に立ち上げた。「仰々しい名前だが、単なるネット飲み会」と話す金子さん。第1回のネット飲み会を2月22日に開催。以来、毎週土曜の19時から定期開催している。

 金子さんは「SNSで多くの方に呼び掛けたが、結果的に経営者仲間がコアメンバーになってきたので『社長の酒場』という方向性にした」と話す。「飲んで雑談するだけでは物足りず、工場をM&Aした社長さんにスライドを使って体験談を話してもらったところ、すごく勉強になったと好評。以降、社長談話のコーナーは『社長の酒場』としてリレー式に行うようになっている。参加者はまず社長談話を聴いて、それを肴(さかな)に、飲み会の雑談をする流れ」だという。

 現在の参加者は10人程度。毎週土曜19時から3時間程度「営業」している。参加者の女性経営者は「自宅にいながら、皆と話ができるのは、往復の時間が省けて非常にありがたい。資料も共有できるので分かりやすい」と話す。「大人数が参加しても、必ず一つの話題について話をしていく点がリアルな飲み会とは異なる」と話す。

 金子さんは21年前の1999(平成11)年4月に会社を設立し、昨年、後継者に社長の座を譲った。現在、会長という役職の金子さんは「夢は、地域にITが普及して生産性が高まり、仕事も余暇も楽しめる、そんな社会づくりを手伝うのがモットー」と話す。「ホームページ制作はその入り口になっているが、今後は教育にも力を入れていきたい。ウェブやITに関する社員教育、専門職業人の育成などを担っていきたい」とも。

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