中山道沿いにある煉瓦造りの倉庫(本庄市銀座1、TEL 0495-71-6685)が「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」として生まれ変わり2カ月が過ぎた。
かつて、中山道の宿場町として栄えた本庄町は幕末期から繭の集散地として繁栄した。1894(明治27)年に開業した本庄商業銀行は、融資の担保となった大量の繭を保管するために1896(明治29)年に建てられた。
1976(昭和51)年からローヤル菓子店として使われた後、2011年に本庄市の所有となり、同市が建物の調査を行ったところ、渋沢栄一らによって設立され東京駅の煉瓦も製造した日本煉瓦製造(2006年廃業)が製造した煉瓦を使っていたことが判明した。その後、約2年間の耐震補強工事を終え、地域住民の交流施設として新たに生まれ変わった。
1階が交流・展示スペース、2階が多目的ホールになっている。赤煉瓦の壁や木組み(キングポストトラス)が特徴で、人と人、人と歴史が触れ合える施設となっている。
現在、同市シルバー人材センターから派遣された6人が交代で管理と来館者の対応を行っている。
開館時間は9時~19時。休館日は12月29日~1月3日。