今回の特集は、本庄市児玉地区の魅力を次々と発信している「NPO法人ネットワークひがしこだいら」の皆さん。<企画:埼玉県北部地域振興センター本庄事務所>
インタビュアーは埼玉県北部地域振興センター本庄事務所の原葵衣さん。「地域めぐりレポート」の一環として、地域の魅力を伝える活動をしている。
インタビューに答えてくれたのは、ネットワークひがしこだいら代表の清水さんと、事務会計の立花さん。先日特集した、農村ミュージアム「カネ本蔵」の根岸さん。カネ本蔵の企画もネットワークひがしこだいらの方々の力だ。
このNPO法人を立ち上げたきっかけは、代表の清水さんや有志の皆さんが還暦を迎えるにあたって、楽しみながらみんなの役に立つようなことをしたいという思いだったという。当初5人で立ち上げた事業で、行政に頼る前に、まずは自分たちの手でやってみたいと考え始動したそうだ。
小平には現在、およそ120軒くらいの住居がある。中には小平の自然に魅せられ移住してきた人もいる。児玉地区は自然豊かなだけでなく都心からのアクセスも良く、移住するにはとても便利な土地柄なのかもしれない。
この土地に伝わる獅子舞の文化がある。伝統の獅子舞は年々教える人が少なくなり、絶やしたくはないという思いから子どもたちに教える機会を作った。
こだいらの獅子舞は、主に地元の小学校5年生に郷土学習として伝承している。約4キロもある獅子舞はとても重く大人用として作られているので、小学生には小さなものを作って指導しているという。
小学生に指導している行事としては、他にも地元の方の田んぼを借りて、もち米の田植えなどがある。収穫したもち米で赤飯などを作ったり、保管しておいた稲殻で12月には、しめ縄を作るなど、この地区の小学生は学校の授業では出来ない様々な体験ができる。
そば作りは種から育てて収穫したものをそばにするところまで体験できるそうだ。そばを作る体験の中でも、粉をふるう事が楽しいと感じた子や、そばを打つことが楽しいと感じた子、経験することで知る気づきがたくさんあると言う。地元に住んでいるからこそ長い時間を掛けて体験できる、貴重な経験は、将来きっと大きな財産となる。
近年、児玉地区には古い建物を利用した古民家カフェも増えてきた。本庄市の中でも、児玉には自然や文化財が多いと自負しているそうで、その通りたくさんの歴史的建造物が残っている。
昨年11月に本庄市がテレビ東京系列の「出没!アド街ック天国」(毎週土曜・21時~)で取り上げられた。17位に紹介されたお寺は、小平地区にある「成身院 百体観音堂」。外観2層、内部3層で回廊式になっている珍しい建築様式のお寺で、放送直後は駐車場に車が止められないほど混雑したという。
景観を保護する活動としては、少なくなってきたあじさいの苗木を植えて管理する、保存会を立ち上げたりもした。ボランティア団体として始めたネットワークひがしこだいらが、さらなる地域活動の活性化を図るため、2009(平成21)年よりNPO法人として活動することになった。
2010(平成22)年からは本庄市より業務委託され、本庄市観光農業センターの指定管理者として、地域に根ざしたさまざまな事業の推進を行っている。こういった組織としての形作りに尽力を惜しまない清水さんたちの行動によって、この児玉地区が魅力的な観光地になってきているようだ。
毎年、年間を通してさまざまな行事が予定されているが、ここ数年のコロナ禍でなかなか活動ができない。コロナ禍での事業は、この地域の美化活動に力を入れているそうだ。本庄市が管理しきれない地域も進んで綺麗にしているという。あじさいの小道も綺麗にして、たくさんの人に楽しんでもらっている。これからは、新しい事業を考えるよりも、コロナ以前のような事業がどういう形なら出来るか考えていきたいと話す。
こだいら地区では、桜、ヤマツツジ、あじさい、ユリ、ハス、一年を通して四季折々の美しい花が咲き誇る。桜の季節など、多い月は1日500人もの方が訪れる。
どんな事業でも行政に頼るばかりでなく、まずは自分たちの手で地域のために行動を起こしたいと言う、ネットワークひがしこだいらの皆さんは、とても生き生きした笑顔で地域の活動内容を話してくれた。
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お問い合わせは、
本庄市観光農業センター
埼玉県本庄市児玉町小平653
0495-72-6742 ※木曜定休