
本庄市小島南地区に7月1日、「小島南ふれあい公園」(本庄市小島南1)がオープンし、地域の愛護団体が初めて清掃活動を行った。
「小島南ふれあい公園」で初めて清掃活動を行った愛護団体「小島南ふれあい公園を綺麗にする会」会員ら
小島南地区は市内でも特に緑が少ない地域で、公園整備は長年の課題とされてきた。吉田信解本庄市長は「小島南エリアは緑被率が小さく、公園の整備が必要だった。2020年度に市民体育館跡地を避難場所として有効活用してほしいと地元自治会から要望があった。2022年度に地域住民と意見交換を2回行い、2023年度には整備に向けた説明会を2回実施した」と振り返る。同市では、避難広場としてのスペースを確保しつつ、高齢者向けの健康器具や子ども向けの遊具、休憩施設などを整備した。
地域住民の新たな憩いの場となる同園の園路(公園内の歩行者用通路)は約190メートル。地域の声を反映して整備された同園は、防犯機能や災害対応設備を備えるなど、防災公園としての役割も担う。遊具の設置に当たっては、近隣の小島南保育園や本庄あおば幼稚園の意見も取り入れて設計を進めたという。
園内には災害時にも使えるトイレを設置。ソーラーパネルを活用して停電時でも利用できるようにし、水洗式だけでなく、電気が使えない非常時にはくみ取り式に切り替えられる。防犯カメラも設けられ、安全対策にも配慮する。
開園初日には吉田市長はじめ、同市都市整備部都市計画課の武正和敏課長、清香園の坂上隆功社長ら、小島南自治会の伊藤啓一会長ら愛護団体「小島南ふれあい公園を綺麗(きれい)にする会」会員約40人が訪れ、同会世話人の鳥羽孝夫さんと共に初の清掃活動を行った。今後は毎月1日に定期清掃を行う予定。
同会は、NPO法人「AZアグリ倶楽部」の一部門として設立された。代表理事の飯塚俊彦さんは「地域住民一体となって、この公園を継続的にきれいに保っていきたい」と話す。
同園は「清香園・東京ドームスポーツ共同体」が指定管理者を務める。伊藤自治会長は「地域に根ざした公園として、皆で大切にしていきたい」と思いを新たにする。