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本庄警察署で10年ぶり「現場鑑識競技会」 若手警察官20人が技術競う

現場鑑識競技会に参加した本庄署内の交番に勤務する20代の署員

現場鑑識競技会に参加した本庄署内の交番に勤務する20代の署員

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 本庄警察署は6月18日、30歳未満の若手警察官を対象にした「現場鑑識競技会」を開いた。同署での開催は10年ぶり。

本庄警察署の「現場鑑識競技会」の様子

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 同競技会は現場鑑識活動の基礎的な知識と技術の向上を目的としたもので、今年は同署の若手警察官20人が参加した。

 開会式では、競技会長を務める坂内(ばんない)信之署長が「管内では、空き巣、自転車盗、自販機荒らしなどが多数発生している。鑑識活動は、公判における客観的証拠の重要性の観点から極めて重要。競技を通じて現場鑑識の重要性を再認識してほしい」と話し、「日頃の実力の成果をここで見せてもらい、今後、さらなる現場鑑識活動の向上に努めてほしい」と期待を寄せた。

 埼玉県警察本部から刑事部鑑識課長も出席する同競技会には来賓として、本庄地区警察官友の会の狩野輝昭会長(本庄商工会議所会頭)らが出席した。狩野会長は「会長になって鑑識競技会に出席するのは初めて。(鑑識は)テレビなどでは見たことがあるが実際に鑑識の様子を見るのは初めて。評価の仕方にも関心がある」と話した。

 競技は個人ごとで、制限時間は1時間。「アパートの一室の窓ガラスを破壊して室内に侵入し、室内のタンスを物色してタンス内にあった封筒内から現金が盗まれた」という窃盗(空き巣)事件想定の下、参加者らは「血痕(DNA)採取」「現場指紋採取」「現場足跡採取」「採取資料に基づく書類作成」の4項目に取り組んだ。

 地域課に所属する男性警察官は「大学時代に学童保育で子どもと関わっていたことがきっかけで、子どもたちを守る職業に就きたいと思い警察官を志した。交番勤務だが時には窃盗や自販機荒らしなどで鑑識活動をする」、同課に所属する女性警察官は「小学生の頃からの憧れの職業で、高校を卒業して警察官になった。鑑識では指紋をつぶしてしまわないように慎重に作業した」と、それぞれ振り返った。

 審査では、採取技術の精度に加え、作業手順や記録の正確性、書類の完成度などを総合的に評価した。

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