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神川町の般若寺で、納め不動尊護摩祈願 仲間の住職らと天井絵のある本堂で

般若寺の「納め不動尊護摩祈願」

般若寺の「納め不動尊護摩祈願」

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 神川町の智徳山東方院般若寺(神川町上阿久原)本堂で12月28日、「納め不動尊護摩祈願」が行われた。

般若寺本堂の天井絵

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 同寺では毎月28日、息災護摩祈願を行なっている。28日は不動明王の縁日。「護摩」はサンスクリット語のホーマ(焼く、焚くの意味)が語源だという。

 良重僧正が1374年に開山した同寺は真言宗豊山派で、現在の般若寺は第37世の法印亮賀和尚が再建した。人々を災いや迷いから救うとされる不動明王を御本尊として、東を守る降三世明王、南を守る軍荼利明王、西を守る大威徳明王、北を守る金剛夜叉(やしゃ)明王、中央に不動明王とし、五大力明王(ごだいりきみょうおう)を祭っており、地域からは「神泉不動尊」として親しまれている。

 同寺本堂の天井絵の作者は、群馬県相原村(現、神流町)生まれの郷土画家、鷲岳(ががく、本名=新井信太郎)さん。聖澤(しょうたく)寺(群馬県神流町)の16枚のふすまに描かれている「十六羅漢襖絵(じゅうろくらかんふすまえ)」は、鵞岳さんが84歳の1931(昭和6)年の制作で、同町の重要文化財に指定されている。

 「護摩祈願は、炎の力で煩悩や迷いを焼き、本来自分の持っている力を呼び起こし、強い力を持つ」と話す第43世の大久保光信住職。当日、瀧興寺(桐生市)の早川住職、寿光寺(下阿久原)の中山住職と共に護摩祈願した。

 大久保住職は「間もなく令和6年が終わり、令和7年がやってくる。やり残したことはないかと考えるが、一日一日を感謝して過ごせることに感謝している。仲間の住職と護摩ができることに感謝したい」と話し、「元日に起きた能登の地震は忘れてはならない」という思いも口にした。

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