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本庄早稲田駅前の枯れかかったアカマツ、ボランティア15人で樹勢回復作業

新幹線・本庄早稲田駅南口ロータリーにそびえるアカマツ

新幹線・本庄早稲田駅南口ロータリーにそびえるアカマツ

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 新幹線・本庄早稲田駅の南口ロータリーにそびえるアカマツの樹勢回復作業が4月23日、行われた。

ドキュメンタリー映画「杜人(もりびと) 環境再生医 矢野智徳の挑戦」(昨年4月公開)で主演を務めた矢野智徳さん

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 取り組んだのは、森林・農業・食をテーマに教育支援などを行う環境保護団体「本気プロジェクト」(本部=美里町)。埼玉県北部のメンバーで構成され、市町村の枠を超え「流域でつながる」活動を目指している。

 当日は、環境再生医で「大地の再生技術研究所」所長の矢野智徳さんも駆けつけた。矢野さん主演のドキュメンタリー映画「杜人(もりびと) 環境再生医 矢野智徳の挑戦」が昨年4月に公開。同プロジェクトは1月、本庄シネマクラブと共に同作品の上映会を行った。上映後に行った前田せつ子監督とのトークショーで、パネリストとして登壇した本庄西小・元PTA会長の竹並さんが「本庄西小に50年以上前からそびえるケヤキの木の伐採計画がある」と話した。

 その時点で既に「伐採」は決定していたというが、同プロジェクトや「大地の再生」、前田監督らの働きかけにより免れることができ、今回、樹勢回復に向けての作業を行うことになった。

 前田監督の呼びかけで、矢野さんが児童らとの「樹勢回復作業」の陣頭指揮を執ることになり、同小の校庭が「生きた木育(もくいく)の場になった」と振り返る。

 同小での作業を終えた矢野さんは「本庄早稲田駅は、新幹線の駅の中ではとても自然度が高い。駅のホームからも緑や河川がよく見える。男堀川はまだ水もきれいで、この河川を中心にまちづくりをすれば、日本でも有数の自然度を誇る新幹線の駅になり、人々も自然を満喫するために降りるようになる。ここは、そうした可能性を秘めている」と話す。「駅前のアカマツが枯れかかっているので何とか助けたい」とも。

 当日は、本庄市職員、市内小学校の校長らもボランティアで加わり、約15人が本庄早稲田駅に集まった。矢野さんは、周囲の環境を見ながらアカマツが枯れ始めた原因を考察。「石の重みとコンクリートで、空気や水が抜けていく脈をつぶしている」と矢野さん。「たまったガスが抜けると、ヘドロ状態の水も正常になると思う」とも。

 当日は9時~17時ごろ、アカマツの樹勢回復作業を行った。同プロジェクトメンバーの一人は「アカマツが元気になるよう、今後も様子を見ながら見守っていきたい」と話す。

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